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「アリスー!!アリスー!起きなさい!」
月原 アリスは目を覚ました。
アリスは高校1年生。中肉中背によく見ると可愛いという部類に入る、普通の少女だ。黒髪の短い癖毛に茶色のクリクリした瞳が特徴。
「んー。」
アリスはゆっくりと体を伸ばす。
そして時計を見た。
「キャアア!」
そう叫んだ。
ガラリと窓が開く。
「アリス!お前、本当にドジだな!寝坊か!」
隣の家に住んでいる1つ年上の幼なじみの双子の兄。虹川 ユイトが馬鹿にしたように窓から入ってきた。ユイトはさらさらの黒髪に黒い切れ長の瞳を持つ美少年で背が高い。しかし、性格はガサツな上に頭が悪い。運動神経がかなり良いが。
「乙女の部屋に勝手に入ってくんな!」
乙女から出たとは思えない蹴りでアリスはユイトをぶっ飛ばした。
「アリス。おはよう。」
それに比べて優雅にアリスの部屋をノックして現れたのは、ユイトの双子の弟のユウト。容姿はユイトにかなり似ているがユウトはメガネを掛けている。ユウトは学校で一番の優等生だ。
「おはよ!ユウト!ごめんね!今支度するから!」
「分かった。慌て転ばないでね?」
ユウトは屍と化したユイトを引きずって部屋を出た。
「今日はライブの前の大事な練習だから頑張らないと!」
アリスはガッツポーズをして気合いを入れた。
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