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二人でたどり着いたのは、街外れの広場でやっているサーカスだった。
悠「サーカス!?」
琉「そう。
チケットが手に入ったんだ。
悠里が好きそうだなって思って。
悠里…好きだろ!?」
頷く。
実は、絵本の点字訳にサーカスの本があって…前に悠里が好きだと琉貴に話したのを思い出した。
悠「覚えていて、くれたの!?」
琉「当たり前。
悠里の彼なんだから。」
悠里は、笑顔で琉貴の方を向いた。
琉『こんなに人がいなかったら、確実に今キスしてたよ。
いい笑顔だな…。』
サーカスは、迫力があって驚くものばかりだった。
琉貴と手を繋ぎながら、ビックリしたり笑ったり…悠里は人一倍忙しそうだった。
悠「ありがとう。」
琉「どういたしまして。
なあ…時間大丈夫!?」
悠「?」
悠「ご飯…食べない!?
俺、お腹空いた。」
悠里は、笑って頷いた。
向かったのは…パスタ専門の店。
入り口には順番を待って人が並んでいる。
琉貴は悠里の手を引いてどんどん歩いて行く。
悠「り、琉貴さん…?」
「いらっしゃいませ。」
琉「予約していた神矢です。」
「ご案内します。」
悠里は、琉貴のスムーズな動きにビックリしながらも後について歩いた。
悠『琉貴さん…なんか大人…。』
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