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小石は少し転がって止まった。 ―勢いなんて最初だけ。 どうせ失速しちゃう。 春子の顔は心なしか寂しそうだった。 立ち止まり、石を拾う。 ありったけの力を込めて 川に向かって投げた。 どうか流れにのって 見知らぬどこかへ辿り着きますように。
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