@@@

8/9
前へ
/13ページ
次へ
小石は少し転がって止まった。 ―勢いなんて最初だけ。 どうせ失速しちゃう。 春子の顔は心なしか寂しそうだった。 立ち止まり、石を拾う。 ありったけの力を込めて 川に向かって投げた。 どうか流れにのって 見知らぬどこかへ辿り着きますように。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加