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窓から見る景色は絵画のような美しさと人の目を惹きつける神秘が描かれていた。
星の絵は無限の可能性があると、とある画家が話していたのを思い出す。
赤いバンダナの男をなだめ、席に座らせる。彼はひどく急いでいるようで、座ってからも落ち着きがない。
『ミユキ』とは誰なのか、聞いてみたものの彼は「記憶にない」と言った。
「ミユキと叫んでおいて、記憶にありませんか」
「だけど、きっと思い出さなきゃいけないんだ。なんだろ...その...駅員さんの事も...」
徐にポケットからタバコを取り出したので、禁煙だと注意したら残念そうに爪を噛んだ。
『いやいや、惜しかったですね。あと一歩で姫は奪還できたのに』
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