4号車『天の川夢幻航路』

6/8
前へ
/162ページ
次へ
『あーもう、駅員ちゃん。真面目!んー、まぁ確かに僕ちゃん切符ないから無賃乗車かもねぇ。偽造しようかしら』 「あ、あなたですか!大輔くんに偽造切符渡したの?」 『だぁかぁらぁ、何度も言うけどそれ僕ちゃんじゃないから。まぁウソかもしれないけどねぇ』 「なんなんですかあなた。星空列車でこんなことして...」 『鴉天狗が黙ってないと。わぁかってますよ、そんな事。さぁて、ここでゲームでもしませんか?』 全く話にならない。 燕尾服のキツネ面は軽やかに私とバンダナ男を座らせ、向かい合うように足を組む。 『なぁに簡単なゲームですよ!ほら、お二人は今、記憶を無くされているようで。なっのっで!記憶を取り戻すゲームですよぉ。楽しみですねぇ』
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加