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「ぼ、僕がですか?」
『当たり前ですわぁ!この車両はあんたの車両でしょーが!あんたが主導じゃないとクリアする意味がないだろぅがいっ!このぷるんぷるん腹っ!』
であれば私は関係ないような気がする。
『しかぁーしっ!この背油野郎一人ではクリアに心配があるんでさぁ!そんで、駅員ちゃんにも参加してもらって二人で協力してクリアしてくださいませぃ』
太った男は私を見て安堵したようだ。
でも、私には不安しかない。
トコトコ進む、列車は進む。長く、そして短い航路を。誰もが一度たどり着ける星空駅を目指し。私達は行く。
空の彼方へ。
満天の星を一瞥し、私は詰襟をぎゅっと摘んだ。
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