220人が本棚に入れています
本棚に追加
/256ページ
「うぃ~ッス!おッはよぉ~う黒丸ぅ!!」
「がッ!!」
うぃ~ッスととぼけた声をあげながら朝っぱら早々、僕にいきなりラリアットをかましてきたこの人の名前は
十谷 光【トウヤ ヒカル】
高校2年生にして、身長が150cmしかない僕と違って
高校2年生にして身長が190cm以上あるとゆう、喧嘩に必要であるガタイという才能がバリバリある
だから喧嘩はめちゃくちゃ強い……
いや、強いなんてもんじゃない
僕が思うに、最強とゆう言葉がこれほど相応しい人間は、この世には、他にいないんじゃないだろうか?いや、それは言い過ぎかな?
…………。まぁ、とにかく、強いのだ
そんな訳で……
彼は、この県下一悪いと言われるこの柏木工業高校で、2年生にして番長をはっている
したがって……
当然ラリアットされて吹っ飛ばされた事に僕は文句の一言も言う事が出来ず……
「ケホッケホッ!お、おはよう…十谷くん……」
そう返事を返した
まぁ、いつもの事なんで体もだんだんと慣れてきた訳だけど…
これが慣れて来たという現実が嫌になってくる…
とりあえず制服についた砂をパンパンと掃う
そして、空を見上げながら……
僕は本当に弱っちぃなぁ……
しみじみと、そう思ってみる
「十谷くんが 最強 なら、僕は 最弱 だな」
僕は誰にも聞こえない声で、小さく呟いた
最初のコメントを投稿しよう!