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一つ自慢をしよう
十谷くんが、この世で一番最強とゆう言葉が似合う男だとしたら
その反対
最弱という言葉が、世界一似合う男は……
恐らく僕だ! えっへん!!
…………。
とまぁ……こんな自分にとってマイナスにしかならないような自慢を胸をはって言ってしまう僕はもう、駄目なんだろうけど……
で
何故、こんな小柄で華奢(きゃしゃ)なケンカの弱い僕がこんなケンカ万歳の不良学校に進学したのかと言うと……
一言で言うと頭が悪いからだ、えっへん!!
僕の頭で進学出来るような学校なんてこの学校ぐらいしか無い
かと言って家庭の事情上、高いお金を払って私立の高校へ行く事も出来ないので
僕は仕方なく、この不良の巣 柏木工業高校へ入学した訳だ
えっへん!!
…………。
喧嘩弱いくせに、頭まで悪いなんて最悪だな
ま、まぁ、つまり何が言いたいかと言うと
ライオンやトラ等の肉食動物がうようよといる檻に、一匹の弱々しいウサギが、ほうり込まれたみたいなものだと言いたい訳です!
この学校では、力の無い者は力のある者に従わなければならない
つまり喧嘩のめちゃくちゃ弱い僕は、ほぼ全校生徒に従わなければならない……
毎日毎日、パシらされたり殴られたり蹴られたり、本当に嫌な毎日だ
何度絶望したことか……
だから、僕は願う、心の底から願うのだ――
力が欲しいと
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