愛黒猫

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  恋は好きの一方通行。 愛は大好きの重なり。 俺たちは愛だよね、きっと。 好き、なんて言ってくれないけど、わかってる。 「ね、しーちゃん、大好き!」 「……うるさい馬鹿」 俺は想いを出来るだけ、沢山言葉にしていたいんだ。 紫苑は口にするのを躊躇してる。 プライド高いよね。 …黒猫みたいに、綺麗で、自由で、気高くて掴めた様で掴めない。 それが紫苑でしょ?知ってるよ。 そりゃ時々は、甘くて可愛い言葉が欲しくなるよ。 でもそれ以上に、言えない紫苑が好きでもあるから別に構わない。 愛されてない、なんて思ってない。 .
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