愛黒猫

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  風邪ひいた時、気付いてくれたのは紫苑。 落ち込んだ時側にいてくれたのは紫苑。 『うざい』なんて言いながら一緒に笑ってくれたのも紫苑。 自分でさえ気付かなった事でも、紫苑は気付いてくれた。 なんでかって、 俺の事見てくれてるからだよ。 自意識過剰じゃなくって事実なの! そんな感じで若干半ギレ気味の告白。 でも本気だった。 そんな俺に紫苑は言った。 『そう思うんならそうなんじゃない』 プライドをほんの少し破いてくれた。 あの自由を愛する黒猫が首輪を着けてくれた。俺の首輪。 それだけで嬉しかった。 .
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