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「確かに鏈は持久力無いもんね」
「恋は命中率が弱い。」
負けじと鏈も言い返す。
のそのそ歩く二人の間にはいつの間にか、火花が散っていた。
「鏈は背後まで視野広くないじゃん。」
「予測が出来ないくせに」
「足音探れるッ?」
「俺の戦い方はそこまで狂っちゃいない。」
「……」
「……」
睨み合う二人。
しばらくの沈黙を二人同時に破った。
「ぷっ!!」「くっ…!」
「「はっはははは!!」」
竹林でいきなり笑いだす、かなり奇妙な光景。
「なんか、お互い、抜けてる所ばっかだね」
「埋め合っている……」
短い間泊まった足をまた進める。
「確かに。やっぱ鏈が居なくなったら私、予測できなくて死んじゃうな」
「恋が居なくなったら俺の背中はがら空きだ。」
双子か、双子ではないのか。
似ているけど似ていない。
家族は今のところ、二人だけ。
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