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「えぇ~。これがこうであるからして~。」
今は授業中だ。
先生が、意味の分からない英文をひたすら書いている。
そして生徒がひたすらそれを写す。
それ以上のことはわからない。
何故なら大抵の授業中、僕は大抵、本を読んでいるからだ。
本が好きってわけではないが、他にやることがないから読む。
ただそれだけの事だ。
そういえば明後日で運動会が開かれる。
今日と明日は忙しくなりそうだ。
でも忙しいのは他の委員だけだ。
もともと、運動会の実行委員会に入った理由は、委員会の仕事を理由に、体育の授業と運動会の競技に出なくすむからだ。
まぁ今となっては夢現さんとの距離を縮められたいいきっかけなのだが・・・。
こんな面倒くさがり屋なのだけれど、授業には参加せず運動もろくにしないが、勉強や運動が出来ないわけではない。
自慢じゃないが、どちらも中の上の下くらいにこなすことはできる。
こんな根っからの面倒くさがり屋でも生きていけると思うと、世界は案外チョロいものなのかもしれない………
「それでは今日はここまでします。」
チャイムの音がして先生が教室を出ていった。
僕が本を読んでいるうちに大抵の授業は終わる。先生も初めは注意していたが、今でははもうとやかく言わなくなってしまったのだ。
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