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「別に無いっすけど。」
僕がそういうと夢現さんが何か言いたげな顔をしていたので僕はにっこりと微笑んだ。
「なに笑ってんだ。てめぇは。」
委員長のツッコミが即座にはいった。
「お前帰れ。お前が此処にいると空気が悪くなる。お前もすぐ帰るつもりだったんだろ?」
実行委員会は総勢35名で構成されている。
そのうち半分はやる気に満ちあふれた人で、あとの大半は堅物が多い。
「んじゃお言葉に甘えて帰ります。」
俺は素直に委員長のいうことを聞いた。
すると委員長が夢現さんに言った。
「夢現さんも今日はもう大丈夫ですよ。今日は力仕事中心なんで。」
委員長もやはり、夢現さんのファンなのだ。
「あっはい。お疲れさまでした。」
夢現さんは礼儀正しく挨拶をして帰ってしまった。
「乙っす。」
急いで僕もそういい残して、彼女を追っていった。
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