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「やめときなって。」
フラガラッハが【道化師の双銃】の銃口を手でふさいだ。
「邪魔するのかい?」
サウラスがフラガラッハを挑発するが、当のフラガラッハはスルーしていた。
「けっ。興醒めしたよ。僕はもう帰るからね。」
フラガラッハにスルーされたのがわりと刺さっていたようでサウラスはそう言い残して転移してしまった。
「それで、ターザさん。」
フラガラッハが俺に言った。
「ん?」
「空間が歪められたということはこの能力は間違いなく【憎悪】の呪いの能力だったということですよね?」
フラガラッハが聞いてきた。
「あぁそういうことになるな。」
「なら彼はどうしてわざわざ私たちの前に現れたのでしょうか?」
「どういうこと?」
クライスがわって入ってきた。
「【憎悪】の呪いの能力があるならば、空間を歪めることができるはずです。」
「あぁ。たしかに空間を歪めることは出来るな。」
「なのになぜ彼は空間を歪めずに、この空間と同化しただけだったんでしょうか?」
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