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「どうかなぁ。見えたらいいねぇ。そういえば夢現さんは、ちゃんと、運動会の飾り作ってきた?」
それを聞いた夢現さんはその小さな口を暫くあけたままにしていた。
「忘れてた?」
僕は彼女にそう言うと彼女は黙っていた。
「・・・・・・。」
それをみた僕はあろう事か自分がつくってきた飾りの全ての飾りを渡した。
「え………。いいの?」
お約束のパータンなのだが、彼女は心のそこから驚いているのだ。
「昨日暇だったから、余分に作りすぎたんだよ。たがら半分あげるよ。」
実際僕は昨日の夜、妄想を終わらせた後に、運動会の飾り付けを人にあげられるほど大量にとはいないがそこそこ生産していたのだ。
飾り付けの生産は、全然面白くないが、ほかにやることがなかったので仕方がなく上の空で作っていた。
それでもなにごとも熱中していると時間がたつのは早い。
「あ、ありがとうございます。ほんとにありがとう。」
彼女だけに限らず女には笑ってる顔が似合う。
なんだか自分の心が暖かくなるような気がするんだ。
「どうも。」
とりあえず、そこで会話は一度終わった。
僕の隣では、彼女が熱心に本をよんでいる。
時たま僕にいろいろ聞いてくる。
他の運動会委員が、とっくに働いている時間に僕は最高の時間を過ごしていたのだった。
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