妖艶な誘い

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「あらぁ♪噂通り中々のいい男」 廃墟と化したビルをアジトとして生活をしていた俺だったが、何ヶ月か振りに人が訪ねてきた。 まぁ、見たこともない格好をしているが……。 確かコスプレ? 「ふふふ、混乱するのも無理ないわ。だって私はこの世界の住人じゃないもの♪」 「だろうな。この平和ボケしている世界にお前程の殺気を出せる奴なんかいないさ」 煙草に火をつけ考えを纏める。 どうせ依頼かなんかなのだろうが…… 「まるで貴方はこの世界の住人じゃないみたいに言うのね」 「ふっ、ここに来たのだから俺の名ぐらい調べているのだろう?」 「桐生 幻……ね」 これは驚いた。 桐生とはあまり名乗らないんだがなぁ 「そうさ俺は幻。何処にも存在はしない」 存在してはいけないんだよ 「ま、辛気臭い話はどっかにほっぽって貴方には依頼したいことがあるの♪」 手を両胸によせクネクネと動く。 胸デカいな…… 「私を抱いてほ「却下だ」むぅ~つれないわね」 全然残念そうな顔してないがな。 「さて、それだけならお引き取り願うが?」 一瞬で空気が重くなる。 なる程、今回の依頼は楽しめそうだ。
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