3/4
前へ
/28ページ
次へ
しばらくの間、その花を見つめていました。 自然と笑みが零れました。 僕はその絵を大事にファイルに挿んでバッグにしまいました。 そして、帰ろうと立ち上がったとき、ふとあることに気付きました。 あの二人の“声”を僕は聞いていないのです。 二人は、電車の中で、一言もしゃべっていませんでした。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加