Act.2 -買物-

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俺は、親に内緒でバイトをしていた。平日、学校が終わってから、数時間。 最近俺の帰りが遅いからか、七海は俺が帰るとすぐにぴったりくっついてくる。 七海には、俺がバイトをしていた事を伝えていない。 ちょっとだけの秘密。 だから、今俺の財布には3万ほど入っている。何でも買ってやれる。服も、アクセサリーも。 「にぃに…ねよ?」 嬉しそうな顔から一転、どこか寂しそうな顔を浮かべて俺にそう尋ねた七海は、その後何も言わず俺に抱き付いてきた。 俺の腹へ顔をうずめている。 七海は…辛いのだ…。 今七海を支えてやれるのは俺しかいない…。そう思っていた。
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