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──チュン、チュン…
珍しく、今日の朝は鳥の鳴き声が聞こえてきた。
「んぁ…七海、起きろー」
半分起きた俺は、七海を起こそうと後ろに手を伸ばし──
「!?」
いない。
七海が、いない。
眠気が一気に消えた。
布団をバサッとまくりあげ、立ち上がる。だが、この部屋に七海はいなかった。
「七海…!?」
父に連れ去られたのか!?
七海は大丈夫なのか!?
一気に俺を不安が包む。
「にぃーにー」
──バタン!
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