Act.2 -買物-

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突如、聞き慣れた声と共に扉が開いた。 そこには、まだ髪を濡らしたままの、七海がいた。 一応、服は着ている。 「七海…髪…大丈夫なのか?」 心配しすぎだというのは分かっている。…だけど心配なんだ。 「あ…おふろはいってきた!」 暫く俺はポカンとして動けなかった。 1人で風呂に入るなんて、今の七海では考えられなかったからだ。 「きちんと…入れた?」 試しに訊いてみる。 七海は笑顔で、頷いた。 「そうか…成長したね、七海」 俺も笑顔で返してやる。 次に、俺はドライヤーを手に取って七海を手で招いた。
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