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突如、聞き慣れた声と共に扉が開いた。
そこには、まだ髪を濡らしたままの、七海がいた。
一応、服は着ている。
「七海…髪…大丈夫なのか?」
心配しすぎだというのは分かっている。…だけど心配なんだ。
「あ…おふろはいってきた!」
暫く俺はポカンとして動けなかった。
1人で風呂に入るなんて、今の七海では考えられなかったからだ。
「きちんと…入れた?」
試しに訊いてみる。
七海は笑顔で、頷いた。
「そうか…成長したね、七海」
俺も笑顔で返してやる。
次に、俺はドライヤーを手に取って七海を手で招いた。
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