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眩しい光が、差し込む。
左腕が暑い。
布団をかけている。
重く感じる頭を動かし、左を見た。
安心する顔があった。
目から頬にかけて、濡れた跡がある。泣いた…のだろうか。
俺は、目眩を起こして倒れたようだ。水枕が頭の下に敷かれているのは、おそらく七海がやってくれたものだろう。
何故水枕なのかはこの際、置いておくことにする。
今は、何時だろうか…。
七海は今日学校のはず…。
「七海…朝だぞ…」
空いている右手でショートカットの髪を撫でる。
すると、もぞもぞと動き出した。
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