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「ん…ぇ…」
七海は眠そうな顔をしながら、俺の顔をジッと見る。
「にぃに…?」
俺を小さく呼び、
「にぃにー!!」
いきなり覆い被さってきた。
「にぃに、だいじょうぶ!?いたくない?うわぁーん!!」
とうとう七海は大泣きしてしまった。それほど、心配してくれたのだろうか…。
「大丈夫…だから泣かないで」
そう言ってやると、少し泣き止んでくれた。
七海は静かに口を開いた。
「にぃに…ごめんなさい。わたしが…ずっとうしろにいたから…ケガ…させちゃっ…て…っ」
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