Act.3 -行動-

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「え…?」 七海は、いつか見た決意の目を俺に向けてきている。 「にぃには…わたしがまもる」 思いもよらぬ発言だった。 だが、俺はそれを認める訳にはいかない。 「だめだ」 「え…?」 「俺は大丈夫だから」 「だめ…。にぃにのことスキだから…わたしは…にぃにをまもるの…」 七海は涙を堪えていた。 もう、七海に負担をかけたくなかった。毎晩のように殴る蹴るされて、服の下はどれだけアザやらがあるか解らない。 見える腕や足だけでも、痛々しい傷がある。 「俺は痛みに耐えられる。七海はもうボロボロだろ…。それ以上傷増やしたら…俺は絶対喜ばない」 「にぃに…」 「俺に任せておけって、な!」
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