Act.3 -行動-

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先生は続ける。 「普段学校では無口な井川さんから、真剣に話をされたものですから…ひとまず親御さんに連絡をとりまして」 「で、親は何と?」 「お父さんからは、一々関わらなくていい、と…」 「は…?」 「え、ええ…」 「だから、いじめに関してはもう関わらなくなった…ですか?」 「…そうです」 俺は、テーブルを叩いた。 「あんたそれでも先生ですか?いじめを受けている生徒がいても、親から関わるなと言われればその通りにするんですか?」 「申し訳ありません…」 「父の言葉は信用しないで下さい。それよりも、七海のいじめをなくしてあげて下さい」 先生は下を向いていたが、その俺の言葉を聞いて 「はい、分かりました」 と力強く頷いた。
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