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「ぐっ…」
今日は12月23日。
俺と七海、どちらも明日から冬休みが始まる。
「グッ…くっ…そ…」
だが、そう甘くもいかないようだ。
いつになく本気の父が、俺の腹に膝蹴りをかましてきたために、俺は膝をついてしまった。
「だめッ!!」
咄嗟に、七海が父に背を向ける形で俺を抱きしめてくる。
俺は膝をついているから、七海の身体でも俺が覆いかぶさる。
「七海…やめろ…」
俺が言っても、七海は微動だにしない。
それどころか、俺を包む腕に力が入ってきていた。
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