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寒さで目が覚めた。
どうやら昨晩は雪が降ったようで、俺の足元は雪が積もっていた。
俺は家の塀にもたれ掛かるようにして座っていた。
誰かしらによって、気を失った俺を外に出されたのだろう。にしても、寒い。
「う、う」
寒さで変な声が出た。
とりあえず立つと、何かがドサドサッと雪に落ちた。
「これ…カイロ…」
使い捨てカイロが大量に落ちた。その内のひとつのカイロに、油性ペンで文字が書かれていた。
『にぃに、ごめんなさい』
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