Act.4 -聖夜-

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寒さで目が覚めた。 どうやら昨晩は雪が降ったようで、俺の足元は雪が積もっていた。 俺は家の塀にもたれ掛かるようにして座っていた。 誰かしらによって、気を失った俺を外に出されたのだろう。にしても、寒い。 「う、う」 寒さで変な声が出た。 とりあえず立つと、何かがドサドサッと雪に落ちた。 「これ…カイロ…」 使い捨てカイロが大量に落ちた。その内のひとつのカイロに、油性ペンで文字が書かれていた。 『にぃに、ごめんなさい』
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