Act.5 -ユメ-

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「お兄ちゃんは私を身体を張って守ってくれたのに、私は…出来なかった…」 「たくさんの傷がある七海にそんなことさせられない!」 「でも私は守るべきだった…。お兄ちゃんといつまでも一緒にいたかったから…。傷を増やしてでも…」 向こうに立つ七海は、哀しみの表情をしてゆっくりとこちらに歩いてきた。 「今、だけ…」 「え…?」 「今、だけ…抱きしめさせて…」 成長した七海は、俺を優しく抱きしめた。
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