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「お兄ちゃんは私を身体を張って守ってくれたのに、私は…出来なかった…」
「たくさんの傷がある七海にそんなことさせられない!」
「でも私は守るべきだった…。お兄ちゃんといつまでも一緒にいたかったから…。傷を増やしてでも…」
向こうに立つ七海は、哀しみの表情をしてゆっくりとこちらに歩いてきた。
「今、だけ…」
「え…?」
「今、だけ…抱きしめさせて…」
成長した七海は、俺を優しく抱きしめた。
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