Act.1 -暴力-

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近付いてくる足音が聞こえる。 「また逆らう気か!!」 俺と七海が潜る布団を綺麗に剥がし、俺を抱きしめていた腕を無理矢理離す。 「あっ、いゃっ!」 つい、悲鳴が漏れる七海を、 「うるせぇ!!」 と殴ろうとする父。 間一髪の所で止めた。 「海斗、てめぇ」 父のターゲットが俺に切り替わる。掴んでいた七海の腕を放し、俺の胸ぐらを掴む。 「てめぇ殴られてぇのか…」 そう言われ、一発顔面に喰らった。
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