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こうしている間にも、父の七海への暴力は続く。
俺に暴力を振るわないのは、おそらく、俺にやってもつまらないからだろう。
父は酷いときになると、七海に性的な暴力を振るうようになるから…俺では意味が無いんだろう。
だからこそ、守りたい。
七海は学校でもいじめられていると聞いた。
だったら、七海には今、味方と呼べる人がいない。
だから、兄である俺が、七海を守ってやろうと…味方になろうと、立ち上がったのである。
七海の辛そうな、笑顔が失われた顔は見たくないのだ。
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