プロローグ

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校内の生徒も少なくなった、放課後。 昴は一人、生徒会室で静かに雑務をしていた。 あとはこの報告書を書けば終わりね。 自分の机に座り、コップに淹れたお茶をすすりながら報告書を書こうとした。 「――だから気持ち悪いんだよっ!」 突然窓の外から声がした。 昴はびっくりして自分の後ろにある窓から外を見ると、そこには一組のカップルがいた。 「気持ち悪いってどこがよっ!」 女が言う。 凄いなあ。別れ話かな、なんて見ながらのんきにお茶をすする。
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