第1章

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「春奈、ちょっといいか?」 人気の少なくなった放課後。 1人勉強をしていた春奈にバツの悪そうな顔をして、教室のドアから少し顔を出して、呼ぶ男は春奈の彼氏だった。 やっぱり来たんだ……。 春奈は、そんな気持ちとは逆に「いいよ!」と満面の笑みで言った。 「なーに?」 彼に近づいて上目遣い(使いたくなくても身長差でなってしまう)で聞くと、 「ここじゃ、あれだから…外行こう」 そう言って廊下を歩き始めた。春奈は何も言わず、鞄を持って教室を出た。
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