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「今日もイヴは遅いのね…。また、シェリム伯爵から送られた洋服が気に入らなかったのかしら」
無表情でそう言い、リビングで自分の執事に紅茶を淹れてもらっているのは、もう1人の双子リヴ。
ちなみにイヴとは、イーヴィルの略。
口調や性格が違えど、容姿は瓜二つ。
小柄な身長。顎まで伸びた真っ黒な髪。紫色の瞳。
イーヴィルと違うところは、性格と服装。
冷めてはいるけど、イーヴィルのように狂気に満ちてはいない。
「今日も黒のドレスを用意してくれるかしら?」
彼女がそう言うと、洋服を用意するため一礼をしリビングを出ていく執事。
彼女が好んで着る服は、黒ばかり。イーヴィル曰く、ゴスロリらしい。
ドレスの丈は長いか短いかのどちらか。中途半端だと動きにくいから。
「今日は………殺しがなければいいけど…」
無表情だが、あまり殺しをしたくないのがリヴ。
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