沖田総司

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とても綺麗な満月の夜に 土方さんが、人を拾ってきた あの人は俳句が趣味で 良く屯所から抜け出して 俳句を作りに近くを散歩する その日も、白銀の月か… って片腕を袖から抜き 懐に入れてふらふらっと出て行った 戻ってきた時には 何とも不思議な着物を着た人を抱え 肩には、何時の間にか住み着いていた黒猫 遮那旺を乗せて 情けない声で私の部屋へやってきた 奇妙な光景に笑いが込み上げてきたけど どうやら、抱えていた人は怪我をしているらしい 何故、私の部屋なのか… 考えても仕方ない 布団を敷き、寝かせるように言えば 怪我人を置いて、薬を取ってくると 部屋から出て行く .
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