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薬を飲ませた後、彼女を布団に横たえ
彼女を拾ってきた張本人へ
説明を求める
土方さんが言うには
散歩していると、足に纏わりつくように
黒猫…‥遮那旺が現れ
着いて来いと言うように、振り返りながら
先を歩き
壬生寺の境内に倒れていた、彼女を発見したとか…‥
薬を飲ませた事に満足したのか
土方さんは、書き物があると言って
出て行ってしまった
――――……‥‥
――……‥
時折、傷が痛むのか
息が荒くなっていた彼女
手拭いを濡らし額の汗を拭ってやれば
寝息も穏やかになっていった
夜通し、寝顔を見つめていた自分に驚き
外から朝日が舞い込んできた頃には
自然と彼女の手を取り、握り返してくる手を見て
胸の辺りがポカポカと暖かくなっていた
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