原田左之助

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島原から、何日か後 同室の新八が深夜の見廻りで部屋には俺一人 一人、酒を飲み不貞寝でもするか 布団を引っ張り出して 横になるが 寝るには早すぎ酒も中途半端で寝れずにいた 仕方ないもう一本… 空になった徳利を持ち勝手場で酒を拝借する 縁側で一人、呑んでいると 風呂上がりのあいつが向こうから手拭いを片手にやってくる 風呂上がりで血色の良くなったあいつ 普段から女にしか見えないが 血色良く桃色になった頬や 寝間着から見える首筋を見て 島原での事を思い出す 最後にコイツの顔とすり替わり果てたのか… 自然と眉間に皺が寄り いっそのこと抱いてしまうか 思った時にはあいつを呼び寄せ 何も知らずに近寄ってくるあいつの手を取り 一気に引き寄せ、 口付ける .
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