原田左之助

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あいつが女だった それだけで心が浮き足立っていた 浮き足立ったまま 新八に誘われ嶋原へと来ていた 前回来てから半月は経っており この前、あいつ相手に高ぶった自身は不完全燃焼で終わっていた訳で 隣に座り、俺へ酌をしてくる女に自然と自身が高ぶる 女が俺の袖を引っ張り 顔を近づけ、耳元へ手を添えながら 部屋を移ろうと言ってくる あいつが女で心を捕らわれていたのは事実だが 俺も男だから、溜まったもんは吐き出したい 新八へ目で合図し 別の部屋へ女と歩いて行き 布団へと倒れ込む .
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