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アルスは学園の前にいた。あの森からかなり離れているので、それなりに時間がかかった。
アルスの最初に中心部に着いたときの感想は、
「でかい・・・・」
だった。
それもそうだろう。家を出ていた三年以外はアルスはあまりあの森から出たことがない。
しかも、その三年の間も都会に来たことがなかったのだ。
なので、こういう大きな建物を見る機会がなかった。
あらかじめ師匠に教えられていた行き方に従って歩き、学園に着いた。
「ここは・・・・・・・・なんかの要塞か・・・・?」
目の前にそびえる、白く巨大な城壁。
「聞いたことはあったが、やはりすごいな。
・・・・それはそうと、これの入り口はどこだ?」
アルスは入り口を探し始めた。
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