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男たちは俺の存在に気付いたみたいだ。
男は何も言わず、腕に炎を纏うと、火炎放射器のように放射状に放ってきた。
炎は周りの木々もろとも焼き払った。炎が、薄暗い森を明るく照らす。
男たちはその様子を見ると、背を向けて歩き出した。
「ずいぶんな挨拶だな」
「!!」
俺は周りの木々に燃え移った炎もろとも、吹き飛ばした。そしてまた、薄暗い森に戻った。
「で、ここで何してる?言え」
「貴様には、関係ない」
男たちは武器を取り出す。
炎の男はコンバットナイフ。もう一人はハルバート。
こいつらはかなりの手練れだな。さっきのも、かなりの威力だ。
軍だったら確実に上位まで上がれるな。
そう判断しているうちに男たちはすでに行動していた。
炎の男がまた炎を纏い、今度はやや狭く炎を放つ。
俺は魔法陣を展開し凌ごうしたが、さっきと比べると各段に威力が強い。
・・・・・・なるほど、もう一人の男のせいか。
もう一人の男は、生み出した風によって炎をより勢いよくさせていた。
さすがの俺も、このままじゃもたないな。――じゃ、生かすのはやめだ。
次の瞬間、男の炎、そして風までも押し返すほどの突風が起こる。
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