プロローグ

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男たちの炎は押し返され、さらには男たちもその余波に煽られ、吹っ飛ばされた。 男たちはそれぞれ木にぶつかり、それは意識を失いそうになるほどの勢いだった。 「何の目的で来た?」 問いかけながら近づく俺から逃げようともがく。だが、出来ない。 「っ?!」 「風に斬撃を混ぜといた。その怪我ではどこにもいけない」 男たちには体中に大小の幾つもの傷があった。 それは男たちが着ているダメージを軽減する装備の上からつけられたもので、斬撃がかなりの威力だということがわかる。 「何の目的で来た?」 そう言いながら男たちとの距離をゆっくりと詰めていく。 「くっ・・・・・・!」 そして、風の男が予想外の行動に出た。風にきらきらと光る何かを混ぜ、俺に向かって飛ばしてきたのだ。 炎の男はその意図に気づき、小さな火花を飛ばした。 その瞬間、大爆発が起きた。 鼓膜が破れるのではないかと思うほどの音と、太陽よりも強い光がまき散らされる。 なるほど、金属の粉末を撒きそれらを空中で燃焼させるか・・・・・・。いいコンビネーションだ。 そう冷静に考え男たちの方を見ると、そこには誰の姿もなかった。 逃げられたか。だが、心配する事もあるまい。 何故なら――
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