脅迫ですよ勧誘は

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脅迫ですよ勧誘は

(あったけぇなぁ…) 高校に入学したばかりの私は、真新しい制服をだらしなく着こなしながら、ぽかぽかとした春の陽気に誘われた様に教室の隅で大きなあくびを一つした。 『よぉよぉ滝川ぁ…』 出来たばかりのクラスメイトが声をかける。 「…んぉ~?」 また出てきそうになったあくびをかみ殺しながら振り向いた私にクラスメイトは気にもせず話かけてくる。 『なぁなぁ滝川ぁ…お前よぉ入る部活とかってもぉ決めたんかぁ』 「ん~…決めてねぇなぁ。お前は?」 『俺かぁ?サッカーかなぁ』 「あれ?お前ってサッカーやってたの?」 『いや?元卓球部だけど…』 「ったっ…えぇっ?なんでまたサッカーかなぁ?(笑)」 俺はあまりにも突飛なその友人の返事に思わず吹き出してしまいながら聞いてみる…。 『いや…モテそうじゃん…サッカー。』 やはりこいつも馬鹿だ… 類は友を呼んでいる… 確実に…   「…うまけりゃな…」 『……だょな。』   そこまで話た時だったろうか… 黒板近くのドアがガラリと開いた…
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