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『今から部室にいくけど…3年の先輩達もいるから挨拶だけはちゃんとしろよなっ』
部室へと連れ去られる道すがら…一人の先輩がそんな事を言った。
(拉致しといて勝手な事を…)
そう思いながらも口をついたのは
『はぁ…わかりました。』
力ない返事だった。
部室に着くと
先輩はちらりとこちらを振り返り部室の扉に手を掛けた
ガラガラと重い音をさせて、落書きだらけの部室の扉がひらく。
そこには何だかやたらにガタイが良いコワもての男達がもぞもぞと蠢いていた…
(こわっ…)
思わず後退りした俺の背中を隣りに居た先輩が小突きながら
『アイサツ…』
と小声で挨拶を強要する。
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