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受動的入部なのだ
こうして、あれよあれよと言う間に私はラグビー部の一員にさせられてしまった。
入部当初はいつ逃げ出そうかしか考えていなかった。
受験勉強で鈍りきった身体にはあまりにも練習はキツく、家に帰ればマグロの様に床に就いた。
仮にも大学進学を考えていた私は、このままでは大学は無理だと思い度々のサボりを狙うのだが、いつも授業が終わると同時に校門と裏門に貼っているゴッツイ男達につかまってしまうのだった。
(まぁ、この光景が実は毎年恒例のちょっとした風物詩になっている事を知ったのは随分経ってからだったが。)
しかし、そうこうしてるうちに毎日の練習で身体が出来上がって来ていたのか、少しずつキツさはなくなっていった。
そうなると仲間たちと過ごす時間は楽しくなる。
部活が学校生活の中心に居座る様になるまで、大した時間は掛からなかった。
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