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「ほほう、こんなに見えにくいって事ァ、多分1弦だな」
『いやいや、そんな事はどーでもイイっしょ!』
「うるせえなあ。ま、こんくらいのカラクリ、忍術部に入部した時の歓迎会で放り込まれたカラクリ屋敷に比べりゃ、甘い甘い」
『・・・そう。ま、これ以上ボクも口出ししないよ。「第三音楽室」を使ってるのは《軽音部》だから』
「《軽音部》か。こりゃちっと面白くなりそうだぜ」
村正は、ニヤッと不審な笑みを浮かべる。
『《軽音部》にはハッチャケた部員もいるけど、清楚な女子部員もいるから、あんまり過激なことすんなよー?』
「はいはい。この村正様に任せときなさいってーの」
『はいはい。んじゃ、健闘を祈りまーす』
紗羅沙の陽気な声を最後に、プツッという雑音が聞こえ、通信は終わった。
「さて、お片づけだ。チャッチャと終わらせっぞ」
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