プロローグ

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帝王星最大の大陸、アルティア。 この地に初めての王国が築かれてはや千六百年。 だが栄華を誇ったそのギルヌ王国も各地で相次いだ内乱により崩れ去り、そして西部に幾つもの国家が生まれた。 南東の地には未だ王国の筆頭人種であったギルヌ民族の末裔が住み、再びギルヌの王国を立てようとしつつあった。 かつての王都マーリャス、この地に昔から住むフラン人と海向かいの島に住むポール人らの手により新たな都市国家が築き上げられた。 この都市は当時最先端の技術が結晶し、その象徴が中心部に建てられた「水晶宮」の異名を持つ役所であった。 そして現在、この都市国家は、周辺を領土とするクリスティアという国家にまで成長していた。
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