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「ん‥?なに?」
眠そうな陸は、片目だけを少し開けて、あたしを見た。
あたしは、彼に銀色の指輪を見せた。
まだ点けっぱなしのツリーのライトに、リングがキラキラ光っている。
眩い光に、あたしは目を細めた。
「これって‥?」
「ん‥?指輪‥。」
「だから、なんで?」
陸は、大きな欠伸をひとつして、ゆっくりと起き上がった。
そして
「電気点けて、内側見て。」
と、言った。
あたしは、言われた通りにベッド脇のライトを点けた。
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