chapter.24 誓いのリング

10/13
前へ
/666ページ
次へ
  「ん‥?なに?」 眠そうな陸は、片目だけを少し開けて、あたしを見た。 あたしは、彼に銀色の指輪を見せた。 まだ点けっぱなしのツリーのライトに、リングがキラキラ光っている。 眩い光に、あたしは目を細めた。 「これって‥?」 「ん‥?指輪‥。」 「だから、なんで?」 陸は、大きな欠伸をひとつして、ゆっくりと起き上がった。 そして 「電気点けて、内側見て。」 と、言った。 あたしは、言われた通りにベッド脇のライトを点けた。
/666ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2472人が本棚に入れています
本棚に追加