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「そやな。コイツら、変態やからな。」
シンは、そう言うと
「ケイ、オマエ変態やな。こんな可愛い子、マワせゆーてたん?」
と、いかにも楽しそうに言った。
慧は、振り返って
「あ、もう飽きたし。」
と、答え、また前を向いた。
サイテー‥
慧も、ここにいる変態達も、慧をすきだと思っていたあたしも‥
みんな、サイテーだ‥
「じゃ、俺、すきにさせてもらうで?」
「どーぞ。」
二人の異常な会話を聞いているあたしは、確かに感情を持つ“人”なのに‥。
彼らの目には、単なるモノとしか映っていない。
シンは、あたしを振り向いて、ジーンズのポケットに片手を突っ込んだ。
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