chapter.01 変態

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  「そやな。コイツら、変態やからな。」 シンは、そう言うと 「ケイ、オマエ変態やな。こんな可愛い子、マワせゆーてたん?」 と、いかにも楽しそうに言った。 慧は、振り返って 「あ、もう飽きたし。」 と、答え、また前を向いた。 サイテー‥ 慧も、ここにいる変態達も、慧をすきだと思っていたあたしも‥ みんな、サイテーだ‥ 「じゃ、俺、すきにさせてもらうで?」 「どーぞ。」 二人の異常な会話を聞いているあたしは、確かに感情を持つ“人”なのに‥。 彼らの目には、単なるモノとしか映っていない。 シンは、あたしを振り向いて、ジーンズのポケットに片手を突っ込んだ。  
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