平凡な生活

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案の定授業が終わると同時に多くの生徒が集まって来た。 「お前。凄いなあ。」 「どうやったら出来るの?」 「教えてくれ!」 皆口々に勝手な事を言う。 俺はため息をついて言う。 「僕特有の記憶術なんで他人に教えるのは不可能なんですよ。すみませんね。」 そう言って苦笑する俺に皆勝手な事を言いながら離れて行った。 最後まで残っているのはあの山本と他の何人かだった。 「お前凄いなあ。なあ。次は英語なんだが教科書いるか?」 そう言ってにんまりと教科書を差し出す。 俺は苦笑して受け取る。 「ありがとう。」 そう言ってパラパラとめくり最後まで行くと返す。
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