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翌日俺が教室に入ると視線を感じたが誰も俺に話しかけてはこなかった。
俺は無言で席に着く。
机の上には教科書が揃えられていた。
俺は端から全てに目を通す。
そしてそれを机の中にしまう。
そのまま窓の外を見つめる。
周囲のざわめきは感じていたが俺は無視する。
「なあ。何でお前1人で居ようとするんだ?碌な事にならないってどういう事だ?」
横の山本が不思議そうに聞いて来た。
俺は山本を見てため息をついた。
「僕の事は構わなくて良いと言ったつもりだったんだけど?」
俺の言葉に山本は顔を歪めて言う。
「お前。何を怯えてるんだ?何を隠してる?」
山本の言葉に俺は身体をピクリっと振るわせる。
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