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「よし・・・・・これで全部だな。」
俺は全ての爆弾を光で包み粉々に消し去った。
無かった事にしたのだ。
そして大きなため息をついた。
「もう少し居たかったな。ちょっと落ち着けた世界だったのにな。」
哀しそうに空を見上げそしてゆっくりと右手を前に出した。
光が渦巻きそこに扉が現れた。
俺が扉を開こうとした時だった。
「待てよ!」
聞こえた声に俺は振り返った。
そこには走って来たのだろう荒い息をする山本がいた。
俺は苦笑して言う。
「悪かったな。巻き込んで。全ては元に戻る。俺の事なんて忘れるさ。」
俺の言葉に山本は顔を歪めると言う。
「お前!それで良いのか!」
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