1つの終わり

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俺は寂しそうに笑うと言う。 「お前の言う通りだろうな。俺は居場所を求めて旅を続けてるんだ。もう随分になる。」 「随分ってどれくらい?」 呆然とした表情の山本の問いに俺はにんまりして言う。 「忘れたよ。唯、俺はお前らよりも誰よりも遥かに年上だって事だ。」 「は?な?」 驚愕の表情を浮かべる山本を見て俺は笑うと言う。 「嬉しかったぜ。お前の言葉。じゃあな。あばよ!」 俺は扉を開きその向こうに飛び込んだ。 それと同時に扉は消える。 「な!天神!!!!!!」 その瞬間世界は光に包まれ気がつけば山本は教室の机につっぷして眠っていた。 先生はまだ来ていない。 隣の席を見て首を傾げた。 (隣は・・・・・空席だよな?なのに何で気になるんだ?誰か・・・・・いたような・・・?)
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